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随分昔に、同じような気分で文章を綴った事を思い出した。資料をひっくり返すと、1979年、30年も前に書かれた文章があった。附録として、ここに書き置く事にする。
原域考 ー行政への市民参加を考えるー 祭りが終わると本格的な夏である。が今年は、ウエット・サマーなどと言われて、祭囃子の喧噪と若者の汗と狂気が遠く消えた今も、はっきりしない空模様の日が続く。 「子供を育て上げた今でも、お祭りの時など、ふと嫁なんだなあと感じる事が有るんです。女っておかしなものネ。」 と初老の婦人が言う。「私なんか、今年もだめだったなあって感じ。」 若い友人の奥さんが続ける。「いつになっても好きになれないのよね、ここのお祭り。」 結婚して6年、遠く関西から嫁いで来た彼女は、毎日の生活の中ではごく普通の街の人間に成り切りながらも、祭の最中はどうにもそれに同化できない余所者を感じてしまうと言う。日常生活の中で隠蔽されていた嫁という不在の位相と余所者性を、祭と言う場に身を置く事によって、確かな思いとして顕在化してしまう構造を私は、良く解るような様な気がする。地方自治体への住民参加も、これに良く似ていると思えてならない。行政への住民参加と言う型式の中で、二つの側面を持ちながら同様の構造を読み取れるからである。 一つは、祭と同様に、余所者としての不在感である。行政への住民参加の門を大きく開く程、それが日常の為の行政でなく、非日常としてきり認識されないと言う実感である。長い歴史の中で構築された行政組織への微力な個人の参加が、どれ程機能し得るものなのか、住民不在行政への慢性的不信と言えようか。従来行政の視点は、鳥瞰的であろう。大きく見渡さない限り、すべての意思決定は成されないからである。まちが集積、増大する事で都市が生まれた。まちのスケールでの問題が増大集積されて都市問題と成った時、まちの問題としてもう一度フィードバック出来るのだろうか。鳥瞰図をどんなに拡大しても、鳥瞰図の視点は消えない事を、私達は知っている。 もう一つは、非日常的な参加の中で参加者は、日常をその中に持ち込めないと言う事である。実を言うと、もう一つ今回の与えられたテーマに忠実に、現実を見据えて書いた小論を用意した。「今日の地域社会が直面する問題の一つは、いわゆる住宅難、交通災害、大気汚染、水質汚濁、或いは商業秩序などの都市問題の解決であり、もう一つは、自治体による適正な財政運営と福祉の向上を達成しなければならないと言う二つの点に集約されるであろう。この解決は、非常に難しい。我々は、マーケットメカニズムにこれらの問題の解決を委ねて来た。しかし・・・」 と言う書き出しで始まるこの論は、本来的目的からすれば今書き進んでいるこの文章よりも望まれているかも知れない。私が特別な研究者でも無く、この地域で生活する一市民の視点で語らななくてはならないとすれば、与えられた場に対して自分の力を超えた妙な力み、言い換えれば非日常的参加を自分自身の中に感じて書き直している。行政が住民参加の場として用意した場の中に、どれ程日常が反映されるかと言う素朴な疑問である。地域エゴと言う名のストレスの多くの根源には、行政から強要された場に対する直感的反発、日常を切断された住民の非日常的参加があるとは言えないだろうか。 今日、地域主義・地方の時代と喧伝されている。地方自治体は、望ましい時代の新思想として、いささかはしゃぎ過ぎの感も無くはないが、中央と地方の相対としてきり位置づけられない地域と言う概念を、あえて言えば地域主義の名のもとに中央と地方の関係を、地方自治体と地域住民との関係にすり替え様と言う影の構造を超絶する為にも私は、「原域」と言う言葉を使用している。中央と地方をと言う2元論、或いは相対論を超えた原点としての地域と言う造語である。原域とは、全てに先んじてその地に根ざした主体が先行し、鳥瞰図に対する人瞰図とも言うべき主体の確かなヒューマンスケールの視点と規定したい。 最近私達は、自分の本当の大きさを忘れているのではないだろうか。異常に発達した頭や手や足の不自然な肥大に気付かない私達は、本来、心地良く生きる為に生まれた多くのシステムに逆に取り込まれ、自分自身を呪縛している様に思えてならない。 真の行政への市民参加とは、住民の日常の中から生まれる素朴な関わりを言うのであろう。今日、唐突に住民参加を言われても、この時代の中でヒューマンスケールを放棄した私達は、どう参加したら良いかと言う単純な方法さえ見い出せないのである。今こそ、私達に付着した多くの物をそぎ落とし、自分自身の確かな姿を見つめる時なのかも知れない。主体の素朴な思想の集積こそ、今日最も必要とされているのだから、「原域」と言う新たな視点の中で、シンプルなシステムをもう一度創り出したいものである。ちなみにこの事は、「揺り籠から墓場まで」 全て行政に要求して来た現代の権利主張型市民からの脱却と言う、私達一人ひとりの市民に向けられた厳しいテーマを内在している事を明記して、この小論を終わる。 ( 79 自治研究埼玉、創刊号 ) 30年も前の稚拙な文章である。が、稚拙なりにその時代を真摯に生き様と言う態度だけは充分今でも感じ取れる。裁判員制度に感じたある種の違和感が、30年前の違和感と同質である事に驚く。いや、それ以上に時代の問題が、30年と言う時代のスパイラルを越えて今日、何一つ変わっていない事にも驚ろかされるのである。
by tgenna
| 2009-08-06 14:58
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