9日深夜、栗鼠人の御名前でコメントを頂いた。成る程、「りすと」とは良い名前である。
本年 大宮アルディージャは、9勝13敗12分、勝ち点39、得点40・得失点差-8 最終順位13位で今シーズンを終了した。J1に昇格して5年、13位、12位、15位、12位、そして13位と際どくも降格する事無く踏みとどまっている。今年も落ちそうで落ちないアルディージャの本領発揮で先ずは目出度い限りである。が、渡辺社長の発表した「アルディージャ7つの誓い」に呪縛され、大宮本来のチームカラーを見失って来ているのではないか、と不安を感じ続けて来たのも事実である。プロチームだから優勝を目指すのは当然とは思いながらも、「2011年までにJ1リーグ優勝」と言う誓いに強引に舵を切った事で、私達の愛する大宮の良さを見失っている。ベテランのリストラ、新人の加入、監督交代と今期の補強によるスタートダッシュも束の間、涙の小林慶行がチームを離れたあたりから嫌な感じの混迷が表面化し、結果と成って出て来てしまった。シーズン終了後の、今季を支えた波戸、富田らの戦力外通知もなかなか理解し難いものがある。
埼玉スタジアムで行われた浦和とのホームゲームで、レッズサポーターに取り囲まれ、「何があっても知りませんよ・・」 と恫喝され、不快な思いを経験した後、大宮サポータの子供である幼児が、「オレンジがんばれー・・」 と無心で応援する姿に感動した大宮らしさを、どうキープ出来るかが重要なテーマの筈である。ただ強ければ全て良しとは、私は思わない。清雲栄純氏が大宮の在るべき姿として、「地域に根差したクラブチームとして、確りとした育成プログラムを持ち、優秀な選手を育て、トレードする事で資金を稼ぎ、更に一層地域に密着した強固なクラブ運営が出来るアルディージャにしたい。」 と言っていた。「J1に居続ける事は重要だが、優勝は必ずしも絶対的なテーマでは無いのです。地域にどう愛されているかが、一番の問題・・・。」 と言う彼の発想に、私は強く同意する。
チーム強化の中でも、忘れてはならない「大宮らしさ」をしっかり担保して頂きたい、と切に願っている。栗鼠人さん、宜しく。