参議院選を終えて、当然と言おうか、予想を超えた結果と言おうか、又政局の液状化現象の起こりそうな結果となった。菅総理の消費税発言が、民主党の大敗の原因と言うが、決してそうでは無い。差し当たり、それを原因にして置く事が民主党の無能振りへの批判を直接背負わなくて良いから、そう言うに過ぎない。国民は、ねじれを意識的に選んだのである。過渡期の政治状況の中で、厳しい不自由さをそれぞれ政治家に負わせ、今日よりましな未来を創生させるための試練としたのである。政治は国民以上のレヴェルには決して成らないと言うが、今は政治は国民以下だと言う人が居た。そんな事はあるまい。ポピュリズムに侵されて、政治家も国民も同レヴェルである。だからこそ、時代状況に対して苦しさを引き受け、厳しさに耐え、次代の為に学ばなくてはならない。政治家は、この混迷から脱出する為に確りとしたプロの議論をしなければならないし、私達はその政治家の資質を見極める為に見続けなくてはならないのである。
又もや菅内閣が短命の内に終わってしまいそうな事態に、日本国民として慙愧の念を持ちながらも、今後の成り行きを注目して行きたい。
中川土萌君も、それなりに頑張った。先程、「御苦労さん。」 と声を掛けたが、「お世話になりました。」 と元気な声が返ってきた。同じ状況での新党改革の公認候補の得票率は、候補の有能無能、有名無名に関わらずほぼ同じだったと、彼なりの分析結果を報告頂いた。「だから、これからなのです。」 と言い切る。若い、そして高い志のある人間は歓迎である。この経験を生かして、次に向う一層の彼の充実を、期待したい。
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