昨日今日と、2日間にわたるISO14001 維持審査が無事終了した。1999年2月にISO9000シリーズを自力で取得、引き続き2000年11月にISO14001を取得した。すでに10年が経過し、それぞれ3度の更新審査を経て、環境ISOは、今回維持審査と言う事である。
私の発想で、ISO認証取得は出来るだけ川上で行う事を良しと考え、ISO発祥の地・イギリスで認証を取得した。合わせて、取得の為に一切新しいシステムは導入しない事を確認し、ISOの視点で我が社の業務を見直す事でシステム構築をした。結果、取得の為の専門コンサルタントを導入する事も無く、短期間でISO9000の認証を獲得出来たのである。14001も、長年運営していた建設副産物管理委員会のシステムをISOのシステムに置き直すと言う発想で、1年も掛からず取得した。
すでに10年も経過をすると、システムの運用そのものが日常化し、新鮮さと緊張が欠けて来る。一面これは宜しい事なのだが、日常感を打破する為と、更なるシステム向上の為には、ヴューロべリタスジャパンの定期的な審査は、大いに歓迎である。担当管理責任者は、流石に審査を受ける準備に緊張の様子であったが、結果不適合の件数はゼロであった。「真摯に取り組んでいる」 と特別な御評価も頂いた。幸いにも、有難い事である。
今日、ISO取得企業と言うアドバンテージも差別化の有効性も薄らいで、一時のブームは既に無いと言われている。取得を目的にすればその通りなのだが、極めて巧みに構築されたシステムの運用で、企業のクオリィティーは確実に担保出来る。コミュニティー・コンストラクションの社会的責任を果たす為に、一層のシステム向上と運用に努めて行きたい、と改めて思うのである。