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我がブログに辿り着く間も無く、毎日が年初の行事や年始で慌ただしく過ぎて行く。備忘録の為にここに書き置く事にする。
9日、建築家堀部安嗣氏の設計による宇都宮市雀の宮の大通山地福院正光寺客殿「指月道場」と庫裏の落慶法要が、檀家総代の皆様をはじめ、設計者、施工関係者が一同に会して盛大に行われた。 堀部氏は、現代建築において独自の世界観を表現出来る当代一流の建築家の一人である。精緻なプロポーションと独特の空間構成は、息を呑む程に美しい。何度か一緒に仕事をさせて頂いた経緯から、今回の工事も堀部氏からの特別なオファーにより、施工を担当させて頂いた。極めてクオリティーの高い建築であり、設計者、施主である当山御住職の負託に充分応えられたか、施工者を代表する私としては一抹の不安を持っていたが、職人の誠実な仕事振りと現場担当者の緻密な管理を高く評価頂き、私としてはこの上無く嬉しい落慶式となった。 私は、地域で育くまれた伝統技術を地縁技術と呼び、この建築の地縁技術を確り守り、時代に継承する事が私の一番の仕事と任じている。技術の伝承の為には、職人の技術技能を充分に発揮出来る機会が無くては成らない。この意味においても、私達にとって有難い機会を頂いた仕事と成った。 今後、庭が整備され、使われる事で客殿と庫裏に命が吹きこまれ、時間の経過の中で、美しく熟成されていくに違いない。施工担当者として、今後永い御縁を頂いた事になる。只々、感謝である。 稚拙ながら、祝吟を一句御披露させて頂いた。 寒月を指せば感応す地福哉 幻椏 落慶祝賀の宴においても、御住職、堀部氏と親しく歓談する事が出来た。この上なく快い時間であった。 落慶の祝酒に眩し寒落暉 幻椏 心の籠ったおもてなしに感謝して私は、東北線雀宮駅から東京・新宿に向かった。有難い事に、東北線も湘南新宿線があり、1時間40分余で乗り換えも無く新宿に行く事が出来る。祝酒に酔い、車中から見た寒落暉が美しかった。 私は、2011・韓国伝統音楽・新春特別公演を拝見する為に新宿文化センターに急いだ。「歌舞樂共感」 と題された舞台に金利惠さんから御招待を頂いていたのである。今日、韓国を代表する伝統音楽演奏家である金徳洙(キム・ドクス)、歌手の安淑善(アン・スクソン)、勿論 金利惠さんも出演する。実は、金徳洙氏は利惠さんの御主人である。作家の中上健次に「君は彼と結婚すべきである」 と勧められた、いや断定されたと言う。金徳洙氏のプロデュースする舞台は圧巻で、古典楽器による演奏、歌、舞踊を堪能させて頂いた。 10日は、我社と我社の協力会・時和会共催による新年会が行われた。御来賓として、富岡清市長、小島敏男前衆議院議員、小林哲也県会議員、砂川肇先生、森弘一先生をはじめとする我社の顧問団、そして御支援を頂く金融団の各銀行支店長の御臨席を賜り、盛大に開催する事が出来た。2010年を顧み、改めて2011年は、コミュニティー・コンストラクションとしてのの在るべき役割を果たすべく、地域に誠実に生きる事を通して実現の為に総力を結集する事を誓い、閉塞感の強い今を生き抜く為に一層の御協力、御指導御鞭撻を御願した。 権田酒造の「都富酒」で乾杯をし、和やかな新年会と成った。人間の関係性を第1に尊ぶ我社の社風を素直に表現出来た宴を持てた事が、今年の力に成ると思うのである。 御来賓、時和会会員を御見送りした後、社員と2次会、3次会とコミュニケーションの時間を充分に持てた事も、嬉しい事であった。 そして今日も、年始の挨拶回りで1日が終わった。もう幾日か、この状況が続きそうである。
by tgenna
| 2011-01-11 23:24
| 建築
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