夜のニュースで、なでしこジャパンに国民栄誉賞が贈られると報じられていた。大きな感動を頂いたのだから、当然とも思うし嬉しくもある。勿論、何の異存も無いのだが、オリンピック予選終了、オリンピック出場決定後でも良かったのではないか、とも思うのである。彼女等選手諸君の「諦めないスピリット」は、少々の時間の経過の中でも色あせる事は無い。今、話題作りの為に政治的にこのニュースが必要と思う輩の不純な思いに負けないで、詰まらぬプレッシャーに成らない事を祈るばかりである。
サッカーも基本的には、実力以上の結果は出せない。アルディージャが、夏場に入って定位置に落ち着いて来た。チームは、昨年に比べて力を付けていると思いながらも、これから厳しい戦いが続くに違い無い。以前から私は、残留問題は今年が一番大変だろう、と思っていた。力を付けていると言う慢心が、ほころびを生みかねない。若手が中心で、何とか遣り繰りをしてしまうベテランが居ない。クレバーな選手が見当たらない。勝癖の無いアルディージャの脆さが最近のゲームでは見て取れる。今年勝ち残れれば、良いチームに成る可能性を持ちながらも、今年のアルディージャは、不安が一杯である。
実のところ、一喜一憂しながら結果が出るまで分らないのがサッカーである。佐々木監督が、「何時ものインタヴューとは情況が違うのでいささか緊張している・・・」 と話していた。なでしこジャパンの選手諸君が、国民栄誉賞という国民の期待に潰されない事を祈るばかりである。予選敗退もあり、金メダルもあり、良いゲームを楽しく遣って頂ければ、私はそれがベストと思っている。