今日から9月である。台風接近の影響で我が熊谷は、すでに息をする様に強い雨が降ったリ止んだり、慌ただしい空模様である。
2009年の9月1日も全く同じタイトルで、自民党惨敗、一縷の望みを持っていた地元埼玉12区の自民党代議士も落選し、先生から丁重な詫びの電話が有った事が書かれていて、時代の先を掴み切れない戸惑いが読み取れる。そして、9月16日に首班指名選挙が行われ、鳩山総理大臣が誕生した。
あれから丸2年、民主党に3人目の首相が誕生した事に成る。当日の記事に、「民主党にも、多くの問題が既に見え隠れする。今後の政局がどう展開して行くかは、計り知れない。この選挙は『政権交代』と言う明快なキャッチフレーズに乗り、国民は政権交代だけを選択したのである、と言う評論を聞いた。この発言をどう受け止めるか、現在の選挙制度の中で1票の投票権を持つ私達一人一人に突き付けられた大いなるテーマである。と同時に、選ばれた衆議院議員の力が問われてもいる。新しい時代の日本の在るべき姿を、しっかりと明示して頂きたいと、期待し念じている。」 と書き込んだ。東日本大震災、原発事故と言う想定外の国難に見舞われた事実を差し引いても、矮小化した政治家と無知無能な政府は期待を超えていない。
今回の民主党党首選も、古色の掛かった古い映像を見ている様で、今日只今の緊張と時代の臨場感に欠けていたと感じたのは私だけだろうか。
総じて、マスコミが日本人のポピュリズムを醸成していると思えて仕方ない。ニュースとして伝わる情報の質が軽く、フォーカスされる部分が欲しい情報の本質からはずれて、只々表層的な興味本位に流れている。今回選出された民主党党首が、3人目の総理大臣に成った時、野田新首相は如何なる力を発揮頂けるのだろうか。朝顔は、漆黒の闇と冷え込みの中で美しい花を開かせると言う。開いた花は、現実の強い日光の中で、間も無く萎れてしまうのだろうか。兎に角、今日1票を行使出来ない私達は、泥鰌の底力に期待するしかないのである。