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9月のこの時期に成っても、毎日30度を超える真夏日が続いている。体調優れず、重い体を引きずって東京銀座に出掛けた。私が一番の遠路からの出席と言う事もあり、句友の皆様から優しく迎えられた。2ヵ月に一度、年6回の句会は、一度休んでしまうと4か月も皆様に会えない。必然的にプライオリティーも上がり、必死に参加する事に成る。勿論、出席への思いと、投句する俳句の出来とは必ずしも一致しないのだが・・。
今回は、丹水さんが座主。兼題は、「橋・ブリッジ」 である。いざとなるとこの兼題は、なかなか手強い。日常良く見る風景、生活に欠かせない橋、又象徴性も多分に含まれる。私は4句を持って、句会に参加した。 ベランダを伝う橋あり蜘蛛の糸 桃 錦秋の絵巻一巻(ひとまき)橋尽し 草子 神橋の朱に入り至る赤蜻蛉 孫歩 下鴨の輪橋(そりはし)染めて萩のはな 丹水 虫の夜に包まれ一人丸木橋 翌檜 秋彼岸西か東か迷い橋 季楽 跨線橋貨車を数えた日焼け子は 逮歩 夕立ちや恋路を邪魔する小撥ね橋 黙去子 秋渓の橋より落とす重きもの 幻椏 首席は、書記の桃さん、、首席に季楽さん丹水さん、次席に孫歩さんの7点を獲得。次席は草子さん、逮歩さん、桃さんが首席に選んで6点。御二人の女性陣が商品を独占。京都旅行帰りと言う丹水さんから、京都の伝統工芸品、胡麻竹を使った色紙懸けが送られた。私は旅吟の名手丹水さんの2句を、上記の句と 「秋招く祇園新橋石畳」 を次席で頂いた。首席は、孫歩さんの「神橋の朱に・・・」 を選ばせて頂いた。丹水さん、季楽さんもお取りに成り5点獲得、残念ながら色紙掛けに届かなかったのである。 我が句は、草子さんから上記の句を首席に、「汝を胸にをき秋霖の橋渡る」を次席に御取頂いた。嬉しくも著名な歌人の草子さんから2句も選ばれ、選句理由を拝聴させて頂きながら、大いに学ばせて頂いた。俳句と短歌、お互い競い立つ為に、鋭く見つめ合わなくてはならないと思うのである。そんな中で、長谷川櫂の大震災を詠った歌集に対して、歌人は、「短歌を馬鹿にするな・・」 と言い、私は、「俳句から逃げた長谷川の態度を許せない・・」 等々大いなる批判が出たのも当然であろうか。又、黙去子さんからは、俳諧から俳句へと移行してきた歴史を睥睨しながら、滑稽をテーマとしての俳論が語られた。銀遊句会は、真に学びの場なのである。 次回は、秩父に吟行、と言う事である。昔、銀遊句会では吟行も行われていた様だが、私が参加してからは初のイヴェントである。座主は私で、その準備一切を担当する事に成った。
by tgenna
| 2011-09-17 09:37
| 俳句
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Comments(5)
そうですねぇ、僕は
神橋の朱に入り至る赤蜻蛉 孫歩 首席はこれだと思います。赤蜻蛉が朱にいるところが美しいですよね 次席は 錦秋の絵巻一巻(ひとまき)橋尽し 草子 錦秋の絵巻が豪華な橋を、みせてくれます といったところでしょうか 楽しそうな句会ですね
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お久しぶりです。
長谷川櫂氏は短歌もされるのですか・・知りませんでした。
Commented
by
こんの
at 2011-09-19 08:56
x
朝日俳壇 二席入選 おめでとうございます
Commented
by
tgenna at 2011-09-19 11:36
munixyuさん、早々にありがとうございました。
孫歩さんの句、良い句ですよね。御同意頂き嬉しいです。
Commented
by
tgenna at 2011-09-19 11:51
青萄さん、御無沙汰しております。とは言え、御句は欠かさず拝見しておりますが。
3・11の事態に対して溢れ出る言葉を書き止め、出版したそうです。何故か俳句の形式を取らず、575・77だったそうです。片言と自己主張、俳句と短歌の相違を如実に語る結果になっておりますが、作品として出版社に持ち込んでしまう節操の無さを、私は不快に思うのです。高野ムツオの切実な句を拝見すると、その思いが一層強くなります。印税は全て被災者に寄付されるとの事ですが、それを行ったところで、違う と思うのです。
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