この1年、最後まで思わぬ事が起こる。2011年は、歴史に明確に刻み込まれ、忘れ難い年に成るのだろ。
昨日、17日会・荒川塾合同の忘年会が、駅ビルアズ屋上特設会場をお借りして開催された。ご案内に、アズ屋上と書いたので、何名の方から、「この寒空の中で忘年会?」 との問い合わせを頂いたが、アズ店長堀口氏のご好意で、素晴らしい会場をご提供賜った。勿論、暖房装置も確りと有効で、暖かい会場である。
30名を超える大勢の方々の御参集を賜り、盛大な忘年会と成った。直実の新酒、都富酒も用意され、華やいだ。都富酒は、「つぶざけ」と読み、もろみの米粒の入った生酒である。そしてメインは、ケーナとチェロと言う、珍しいデュオのコンサートである。幾度も我がブログに登場している岩川光君にお出で頂いた。
彼は、10月エクアドルの国際音楽祭に日本からの音楽家として招聘され、演奏会に参加したと言う。その後、ボリビア、チリ、アルゼンチンと南米を廻り、各地で様々なセッションに参加し、18日夕刻日本に帰ってきた。帰国後、24時間も立たない内に熊谷でのコンサートである。大変な状況ながら、出発前に約束をし、旅行中はフェイスブックで連絡を取り合い、昨日の運びとなった。ストレートに南米の風をそのままに、出来るだけホットな情況で彼の演奏を聴きたい、と言う私の我儘である。
2ヶ月間と言う短い時間ながらこれを真旅として多くのものを吸収し、一回りも二回りも大きくなった様である。抑えたケーナの音色の中に、何時に無い豊饒さを感じた。またチェロとのデュオも、思いの外にしっくりとしていた。ケーナとチェロを合わせるために、編曲と言う多大な音楽的努力が内に隠れている。彼らの音楽家としての能力の高さを実感させて頂いた。
お集まり頂いた皆様からも絶賛の拍手を頂き、我儘な我が思いは、嬉しくも大成功であったのである。