山崎正和は、この大震災に際して、日本人の国際性、文化・平和主義を理想的な姿で見せた、と言う。戦後民主主義という思想をこの時間・時代の中で積み上げ、血肉化していたと言うことが、震災と言う特殊な事情の中で如実に現れたと言うのである。「柔らかな個人主義の時代」を初め、劇作家としての山崎以上に思想家として折々に触発されて来たが、この括りを積極的に同意出来ずにいる。戦後66年の時間の中で獲得した日本人の形質なのか、本質的な民族性なのか、東北と言う地域性が際立ったのか、良く分からない。が、戦争を知らない私達にとっては、「戦後」と同等以上に「震災後」と言う区切りが、震災忌3・11を重ねて行くに従い、重要な文明史的変節点として位置づけられて行くに違い無い、と思うのである。
この状況の中、10日にJリーグが開幕した。我が大宮アルディージャは、ホームNACK5スタジアムでFC東京を迎えての初戦であった。前半、何時に無いアルディージャの軽快な攻撃を見て期待したが、チャンスに決めきらず、後半戦は何時ものアルディージャに戻り、結果0-1で敗退。
今年の大テーマである目標勝ち点50は、危ういと思って居る。選手の有効な補強をしたものの、監督が変わっていない。私は、12勝13敗9分け、勝ち点45点と思って居るのだが、大いに我が思いを裏切って欲しいものである。