この季節、毎日のように各種団体の通常総会が開催されている。実のところ、今日も2つの総会が有った。終了後、懇親会が持たれ、酒宴となる事が多いのだが、ワールドカップ・オフィシャルスポンサーのビールが出て来て、当然にサムライ・ブルーの特別ラベルだった。大きなホテルであるから各メーカーのビールは在るのだろうが、熱いサポーターは皆無で、文句も言わない高齢者の宴会にこそ、特別な品は早く出し切って、消費しなくてはならないと思うのは必然である。後は、充分に間を取り、懐かしさの中で飲ませる外は無い。
終っちまったラベルを、誰一人話題にする方はいらっしゃらなかったのだが、私は、ビールは苦いので日本酒を御願いし、大変に頂いた。
4年間の努力と、それなりの情報で、少なからず期待していた事は事実でる。が、全ての日本戦をテレビ観戦し、フロッグは起きないままに、まさに「ありのまま」の今が正しく結果と成った、と思う外は無い。最終戦、勝ちを目指して前掛かりと成り、結果を得る事無く大敗である。事実は、これ以上でもこれ以下でも無い。これが現実であり、ありのままの力なのだから仕方ない。
期間中、大宮アルディージャを思っていた。初戦は殊の外、次の試合も攻め切れないサムライ・ブルーの選手諸君の在り様が、ディメンションを異にしながらも、アルディージャの試合と同質である事に、実は吃驚していた。これが日本であり、日本の今である。だから、これを肯定し、否定し、強化する日本人監督に率いられたチームを造らない限り、トップには成れないだろう、と思っていたのである。
サッカースタイルもグローバル化し、戦術・戦略もこれからスタンダード・均一化が進むだろう。ワールドカップの優勝者は、必然としてあり得づ、偶然の勝者が嗚呼と言う溜息と共に、勝ちを獲得し続けるに違いない。
だからこそ、必然の勝利を獲得できる日本のサッカーを、創造して欲しいと思ったのである。何時に成るかなど勿論知り得べくも無いが、今回のワールドカップに出場した日本チームは、そのスタートラインに立てたのだから、充分に意義深いと私は思っている。