「第19回荒川の恵みと熊谷を考える会」に参加した。我が社にとって、安全大会とこのボランティア活動への参加、と重要な行事が続く。
恒例の荒川河川敷清掃活動に、社員の有志と共に参加した。西の熊谷大橋・野鳥の森から東の新久下橋・村岡運動場まで、熊谷に架かる3本の大橋の間の広大な荒川河川敷を市民、各種団体や、私達の様な法人まで、大勢のボランティアが参加する熊谷市の一大イヴェントである。好天ながら強風の吹き荒ぶ中の作業となった。
19回と会を重ねる事で、確実に河川敷の美化は進んでいる。清掃活動を通して河川敷利用者の意識が年々向上し、ごみの量が減少している事から高々1時間2時間の活動も、大いなる意義を持つ事が分かる。環境ISO14001を取得している我が社の環境マニュアルの実践においても、このボランティア活動に参加する事で、日常業務における環境意識の強化は、極めて有効だと思っている。休日の朝に、多くの社員が参集頂いた事を嬉しく思い、感謝したのである。
私は、極めて小さなごみたばこのフィルターが、朽ちる事無くかなりの数が落ちている事が、今年も気になった。荒川の河川敷に立ち、荒川の水面を見つめ、遠山を眺めながら紫煙をくゆらす人のなんと多い事か、フィルターの数だけこの自然の中で物思う人がいる事に、不思議な感慨を持つ。願わくば、その証拠を残さず吸い殻は持ち帰って欲しいと思いながらも、フィルターが自然に還元される物で出来ないものかと思う。ごみの多くが、自然に還元されない石油化学製品である。環境負荷に対する科学の対応が、一層必要に思われるのである。
帰り掛け、土手の桜並木の枯れ木に付く白い物が気になった。最近酷く目が悪くなって一瞬、枯れ枝に白いゴミが付いているのかと思った。近づくと、桜の花である。最近、北海道で桜が咲いたと言うニュースを思い出した。落葉が開花のスイッチになり、サクラの花芽は「休眠」・「休眠打破」・「生成」・「開花」と、秋から冬にかけての気温と春先の気温に、大きく関係している。この所の寒暖の激しい天気に、染井吉野の花芽が騙された様である。異常気象を嘆く事を忘れて、ボランティアに対する御褒美と思い、嬉しかったのである。