11月15日は、考(ちち)の誕生日であり、祖父の命日でもある。家族の命日、立ち日には必ず墓参に出掛けているので今日は、孫を連れて妻と墓参りに行って来た。程に暖かく、陽も出て気持ちの良い日になった。
昨夜は、月が今年1番大きく見える満月「スーパームーン」であった。残念ながら雲に覆われ見る事が出来なかったが、その前日先輩から「月が大きいです。」とメールを頂き、月齢13.4日の月を見上げた。昨夜は、通常の30パーセント増しの超スーパームーンとの事で、68年振りの地球と月の接近と聞く。68年振りとは、前回は私の誕生年であるから、感慨も一入である。ちなみに次回は18年後と言う。私が86歳と言う事になる。祖父は82歳、考は80歳で鬼籍に入っているので、我が家系に従えば私は、我が生涯の内に超スーパームーンを見る事は出来ない、と言う事になる。そう思うと、昨夜の曇天が恨めしい。
最近、残された10余年をリアルに思う事が多い。無限であった私の未来は、10年余と言う有限の内にある事を確り認識しなければならない。来し方を思うに、10年はあっという間だろう、と思う。「俺は、死ぬ気がしねえ。」と言い放っていた金子兜太先生も最近、「遠からず我が人生も終わるでしょうから・・」などと言う。偉大な先生にさえ終焉があるのだから、私などはあっという間だろう、と思う。
孫の彼らと杯を酌み交わせるだろうか、酌み交わしたいと強く思うのである。願わくば次の超スーパームーン、86歳まで生きたい。そうすれば孫娘の結衣君も酒宴に同席出来るのだが、などと夢想する。