1月は皆既月食で終わる。普段より地球に近い位置にあるスーパームーンと、1ヶ月に2度の満月でブルームーン、そして皆既月食で月が血色に染まる事から「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」と何ともおどろおどろしい名前が付いている。節分状の宛名書きをしながら時折空を眺めた。幸い薄曇りを透いてスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンを見る事は出来たのだが、我が眼の悪さを実感する。月は幾重にも重なり、酷く血色に見えたのである。
熊谷では2月1日の夜7時過ぎに雪が降り始め、今朝まで降り続いてうっすらと積もった。過日の雪が完全に消えていない内の再度の降雪である。私は月末から始めた節分状の宛名書きと52円の賀状に10円切手を貼る作業をしていた。
結婚をし、長女真緒が1975年2月3日に誕生、翌76年から年初の賀状を「謹賀新年」から「福は内・鬼は外」として来た。恐縮ながら、原則年賀状を頂いた方に節分状をお返ししているのだが、今年も500枚の宛名書きをした。葉書を熊谷市内、埼玉県内、東京都区内、都下、関東地方、それ以遠と分けて中央郵便局に持ち込み、日と時間をずらして投函をしているのだが・・、上手く3日の節分に届くだろうか。
今回、特に緊張の持続がままならず郵便番号や住所を書き損じ、修正液を何度も使った。当然に目は疲れやすく、良く見えぬ事が間違いの原因に成ったのも実感している。住所を書き間違えて、戻って来るものも多々あるかも知れない。
節分状に年賀葉書を使用しているので、今回は10円切手を貼らなくてはならない。小皿にティッシュペーパーを敷き、水を垂らして湿らせ、切手を貼る。フラットな状態では上手く作業が進まないので、ティッシュペーパーを何重にも折り曲げ、切手よりも一回り大きなサイズにセットする事で厚みを付けた。転がす様に切手の裏面の糊を満遍無く湿らせ、こうする事で容易に貼り込む事が出来たのである。
今回、切手100枚シートの切断線の微妙な穴の間隔とサイズ、僅かな湿り気で確りと貼り付く切手の糊、小さな部分に大変な技術と革新の歴史が在るであろう事を、作業を通して思い知ったのである。
試行錯誤の末ベストな作業手順を獲得し、大変な作業と思っていた切手貼りは楽に終える事が出来たのだが・・、終了時に5枚の切手が残ってしまった。500枚の葉書の1パーセントに切手を貼り漏らしてしまった。これを探し出すのが大変な労力で、1度2度とチェックを繰り返し、やっとのことで残りの切手を貼り切った。
こうして我が2月がスタートしたのである。