熊谷市商店街連合会役員の皆様と、懇談する機会を得た。テクノグリィーンセンター建設予定地活用の問題、商店街活性化の問題等、多岐に亘って議論をさせて頂いた。テクノグリィーンセンター予定地への思いは、2003年10月に埼玉新聞月曜放談「後の森」に書かせて頂いた。 「巨額投資に拘束される事無く、経済至上主義の狂気の時代の記憶として、辻褄合わせの応急的建設を廃して、空地のまま残すように提案したい。市民にとって真に価値ある利用の必要時期が来るまで、熊谷中心市街地に広大な空地を持つことを、豊饒と思う感性が今必要であると思うからである。真に価値ある必然を待つまでの時間に、空地に植栽を施せば何時しか森になる・・・」と言う思いは変わっていない。当時、極めて飛躍した発想として否定的な方が多かったのだが、時の経過の中で賛同者が増えている。昨日の懇談の中でも、駅前から八木橋デパートまでの東西に長い中心市街地の中央に位置するこの場所に集客力の高いファシィリィティーを建設するという既存の提案に対して否定的な意見も多く、我がセントラルパーク・都市森構想に対して皆様、好意的であった。この 街に対する意識の進化の先に、新たなアイデンティティーの獲得があるはずである。「熱いぞ熊谷」をベースにした次なるテーマ「平均気温を1度下げる街づくり」や、360度全国に開かれた「360の街づくりの仮説と実践のためのバーチャルセンター構想」など常々考えている我が思いを語り、大いに意見交換をさせて頂いた。
コンサルタントの提出する、都市の名を替えたらどこでも通用する様なプランを超えて、我等生活者の思いをストレートに反映した、独自のプログラムを創りたい。小さな懇談会ではあったがその可能性を実感出来る、充実した時間であった。