上田知事が 「我が埼玉県は流域面積日本一の県土である」 と言い、河川に注目して県土整備を展開する事を宣言した。河川整備、修景事業による県土整備は、時を得て極めて魅力的なプロジェクトであり、その成果を大いに期待している。
ならばきっと、我が新熊谷市は埼玉県一の流域面積を持つ地域に違いない。北に利根川、南に荒川を抱え、福川、和田吉野川の1級河川、元荒川、星川、そして成田用水等、多くの灌漑用水を持つ熊谷は、ちょっと考えても埼玉一の可能性は大いに有りそうである。日本一の埼玉県で、埼玉県一ならば、きっと日本一、かも知れない。そこで、市の産業振興部商業観光課 主査 横森氏にその裏付けとなるデーターの確認をお願いをした。暫らくしての御返事は、残念ながらそう言うデーターは何処にも見当たら無いと言う。だったら 「埼玉県一の流域面積を持つ熊谷市」 と声高らかに言えば宜しい。否定するデーターは現在のところ、無いのである。「埼玉一の河川のまち熊谷、きっと日本一のまち」 とみんなで言おう、と思うのである。
実は、この話には前段が在る。我が熊谷市は、改正中心市街地活性化法による中心市街地活性化事業にエントリィーしたいと言う。しかしながら、その事業を組み立てて行く独自のコンセプトが見つからない。多くは、72億円余で取得したテクノグリーンセンター用地が未使用のまま空地としてあるそこに、活性化の為のファシリティー建設を起爆とする中心市街地活性化のイメージに収斂して、終りである。私は、中心が中心たる為には、周辺が必要であると思う。全体を見て、全体から成る中心市街地がイメージされなくてはならない。何処にも無い、唯一無二の我がまちのコンセプトを構築する為には、全く独自の視座が必要である。幸い、我が熊谷市は 「日本一暑いまち」 として認識されている。これに埼玉県一、日本一の河川のまちを掛け算して見えて来るイメージは、極めて豊穣で大きく開く可能性を持つのではないだろうか。テクノグリーンセンター用地に拘束されて、コンセプトの飛躍と拡大を阻害される事から思えば、何とも自由で楽しい。この、何処にも無い熊谷の中心市街地はどう在るべきかを議論する事は、きっと意義あるものに成るに違いない。
G8・洞爺湖サミット開催中の今日、時代が求める地方都市の在り様は、如何に在るべきか。先例事例をまねる事は無い。独自のプログラムを作る事で、「私のまち熊谷」を造れば宜しいのである。新たな視点、価値を共有する事で、新たな議論が可能に成る。「埼玉一の河川のまち、きっと日本一のまち」 と言ってしまおう。
っふふ、楽しく成りそうだ、とは思いませんか。