後期高齢者医療制度に対する批判が相変らず強い。が、制度成立までは、それなりの議論と手続きを経ているのであり、突然に現れたわけでは無い。政治家は国民の負託を受けて国会に居る。そして国家国民の為に最善の道を選択し、法律を作る。その意味でも政治家はプロフェッションでなくては成らない。私は、この制度が如何なるプロセスで成立したのかを、何故検証しないのか、とずっと思っていた。昨夜、何時・誰が・どの様な時代状況の中で成立させたのかを、改めて見直すテレビ番組を見た。マンション構造偽装事件や幼児殺人事件に衆目が集中し、マスコミのチェック・批判追及も無いままに、与野党議員の緊張を欠いた中で成立した後期高齢者医療制度であった事が、改めて検証されていた。これ程の国民の反発を受けるとは思いもよらなかった、と政治家は言う。小泉首相絶対人気の時代であり、改めてポピュリズムには危うさが隠されている事を、私達は知っておかなくては成らない、と思った。
内閣改造後も、福田政権は相変らず人気が無い様だ。極めて厳しい国民の目に晒されている中で、後が無い。この緊張の中でこそ、このままでは終わらない福田首相があるだろうと思っている。だから、小泉的ポピュリズムの対極にある福田首相に、私はまだ期待しているのである。