コンサートチケット販売を良く頼まれる。9月第1週のケーナとサンバのコンサートは170枚、第2週のジャズのコンサートは10枚、やっと目鼻が立って来た。
ありがたい事に、音楽に興味を持って下さる友人が多い。学生時代からコンサートのプロデュースをしたり、良く聞きに行った事が、そのまま今日のネットワークに成っている。とは言うものの、実は大方押し売りである。本当に申し訳無いのだが、ギブ・アンド・テイク、貸し借りだから当然買わせて頂く事も多い。結果、沢山のコンサートや演劇、様々なジャンルや回数にも恵まれている。これは、有難い事である。
この日曜日、友人に御案内頂いた「クラシック音楽を楽しむ会」主催のコンサートに妻と出かけた。勿論彼にも我がチケットを協力頂いている。このコンサートが、なかなか気持ちの良いものだった。娘の同級生と言うピアニストのプロデュースと聞くと、また興味深い。フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴット、ホルンの管楽器奏者5人、第1・第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦楽器奏者が5人、円弧を描く10人の演奏者の中央にシンセサイザーを置き、コンダクターと打楽器部門をピアニストの彼女が担当した。これだけの編成で、フルオーケストラの豊饒さを演出する彼女のクリエイティビリティーに私は、酷く感動したのである。彼女が、このコンサートで何を遣りたいのか明解に伝わって来る。また役者が、プログラムの案内人を務めていたのも好感を持った。そして、プロコフィエフ作曲ピアノコンチェルト第3番を10人の管弦楽奏者を従えて、何とも嬉しそうにピアノを演奏した彼女の思いが、余す事無くコンサートホールを満たし、楽しかった。
この才女の名は、増井めぐみさん。益々の御活躍を期待したい。