夏休み四日髪切り髭剃らず 幻椏
朝日俳壇に入選をした。今回は、大串章先生に7席で御取り頂いている。
私は、休日の実感を得るために、休みの日は髭を意識的に剃らないでいる。決して濃いひげでは無いので、一週間放って置いても大した変化は無い。4日の休みでは、余計に無精の程さえ見えないのであるが、この夏休みも髭を剃らずにいた。が、伸びた髪の毛は初日の夜に切った。私はここ10年程、髪を自分でカットしている。美容室の設計をさせて頂いた関係で、長い事友人の美容師さんにカットして頂いていたのだが、良く観察をして、理容師と美容師の違い、カットのテクニックを盗み知り、自分で切り出した。今は、鏡さえ見ずに、手探りで切る事さえ出来る。浴室で、自称グーカットと呼ぶ方法で髪を切るのだが、今回は随分と短くカットした。過日、サンバ・バンドのヴォーカリスト、ネロさんからも、「似合うね」 とお世辞を頂いた程である。実は、加齢に応じて我が髪は、クルクルと天然パーマの度が強くなって来た。少々のミスカットでさえ大きなダメージにはならないし、極めて厳しい可処分所得の節約にもなるのである。だが、妻は相当嫌らしく、「一緒に歩いてやらない・・」 と言う。自主独立の毎日で、一緒の事などほとんど無い私達夫婦であるから、「一緒に歩いてくれる気があるのかしら・・」 と娘と苦笑いをした。そんな小さな日常を詠んだ句なのである。
今回は、内野修先生が2席、浅賀信太郎君は首席で入選していた。良く知る人達と共の入選が、また嬉しいものである。