正月2日は、例年伊勢神宮の初参りに出掛けていた。父に代わり、子年の1996年から私が担当と成った。以来昨年まで、父母の喪中を除いて12度の初参りを経験した。日帰りの慌ただしい小さな旅だが、気持ちの良いものであった。今年から、我が社に就職している息子と甥に代わる事にした。若い彼らに伊勢神宮初参りの伝統を引き継いで貰う事と共に、1日ゆっくり語り会う事でこの時代に対応する新たな力が生まれれば良いと思ったのである。彼等は、昨日3日に出掛けた。
私は、山本素竹氏の個展に渋川まで出掛けた。書と篆刻とぐい呑みの作品が並べられた正月にふさわしい楽しい個展である。書は御自身の俳句で、透明な素竹俳句が彼の手により、格別な世界を醸し出していた。彼のお人柄か、沢山のファンが集い、並べられたぐい呑みを選んでそれを杯に酒宴と成る。嬉しくも、お使い頂いた酒が権田酒造の「都富酒(つぶざけ)」であるからありがたい。ほろ酔いの方々と一座建立、この情況が、素竹ワールドそのものなのである。チェンバロ奏者の渡辺氏にも久しぶりにお会いする事が出来た。私達は大いに飲み、渋川から熊谷へ帰る電車の便の悪い事を忘れ、結局最終電車に近い時間まで、飲み続けてしまった。
ぐい呑みや選り間引かれて三日の酒 幻椏
そして今日4日は、高校卒業と同時に始り、今日まで途切れる事無く続いている恩師を囲む熊高同級生の会がある。昨年は、恩師細田先生が体調を崩し、御欠席であったが、今年は元気に御出席頂けると言う。久しぶりに会う友人達である。今日も深酒に成りそうだ。