内外情勢調査会に浄華さんと楽富さんが御参加下さる事に成った。遠く、渡邊アルディージャ社長も入会したとの電話も頂いた。アルキチ大挙の入会である。この事実は、アルディージャの今後の勢いとは全く無関係だが、兎に角頑張って欲しいものである。
昨日の内外情勢調査会は、拓殖大学国際学部、呉善花教授の 「何故、日本と韓国は理解しあえないのか」 と言う講演を拝聴した。サッカーワールドカップ日韓共催のおり、私は半島国韓国と島国日本の違いを如実に感じたが、教授もこの地勢的な違いからくる歴史的文化の受容、取り込み方の相違を様々なシーンを紹介しながら、御講演下さった。日本語の濁音が苦手と言うネイティヴ・コリアンの日本語による熱弁は、韓国パワー全開の、高いテンションを最初から最後まで持続する素晴らしいものだった。昼食後の眠い時間の1時間半、眠気を催す事無く聞き入らせる講演内容の確かさは、流石であり、最近久しく無かった経験である。
基本的に、生活習慣における価値基準まで全く正反対であり、その表層的理解に止まる限り日韓の理解は有得ないと言う。しかしながらアメリカン・グローバリズムの限界を露呈した今日の世界を次代に繋げる思想は、日本的なるもの以外に無いとも言う。つまり、自己反省的、受動的思想と振舞い、美意識で生きる死生観、この独特の日本的思想・文化を世界に敷衍する必要があると力説下さった。1時間半の講演を数行で括る事じたい大変失礼な事だが、我々は大いなる励ましを頂いたのである。
極めて厳しい表情で語り続け、時折見せるチャーミングな笑みに、教授の人間性と人格を見る事が出来た。本来、浄華さんと楽富さんはあくまで情況視察の体験参加であったのだが、講演終了後、即入会申込書にサインをした様である。内外情勢調査会担当者は、呉教授に大いに御礼申し上げ無くてはならない。が、同時に時事通信社は、浄華さんと楽富さん両人に対し重い責任が出来てしまった様である。今後とも、タイムリーでアドホックな充実した講演会を、引き続き御企画頂きたいものである。