屋上ビオトープに9度目の春が訪れ、コナラの若葉が萌え出した。我が屋上も、一挙に「山笑う」風情に成って行く。
2006年12月8日にスタートした我がブログは、約半年の間 かたくなに写真を使わずに文章表記だけであった。写真の持つ情報の多さに甘える事無く 我が文章力を鍛えたい、などと言う不遜な意識もあったのである。が、2007年6月21日、蓮の初花の美さに負けて、写真を初めて使った。「筆舌に尽くしがたい美しさ」 の言葉通り、それを超える写真は饒舌で、美しい姿を余すことなく伝えられる事に我ながら驚嘆した。以降、わがブログにも写真を結構使っている。折角だからとかなり意識した写真を載せているが、主は文章と、相変わらず添え物である。娘からは、「父の写真は小さすぎて良く判らない」 と批判をもらう事が多い。
クロモジとウグイスカズラの可憐な花が咲いた。年々歳々春が訪れ、毎年同じ様に春の報告をして来た。クロモジとウグイスカズラの写真掲載は何度目か、と改めて過去のブログを覗いてみると、クロモジの花の写真が1度、ウグイスカズラが2度載っていた。思いの外少ない。クロモジの木は、一度枯れてしまい、いささか心を痛めていたのだが新たに芽が出て来て、今年はこの写真の花を咲かせてくれた。嬉しい限りである。
8年半の歴史でありながら、屋上ビオトープでは激しい生存競争が繰り広げられている。小さな疑似自然とは言え、見続ける事で見えて来るドラマに一喜一憂しながら、力を頂いている。
年々歳々、限りある命の営みにの中に私も居る豊穣を、今朝はしみじみと感じているのである。