「暑さ寒さも彼岸まで」 の諺がこれほどドラマティックに実感できるとは・・・、今日から彼岸の入りと言う。
敬老の日、行田市松雲山長光寺で 川島奇北忌俳句大会 が開かれ、参加した。福島住職に誘われていたのである。奇北は、正岡子規直門5人の1人と言われ、子規没後は高浜虚子に師事をした。ホトトギス同人の最長老であり、田園俳人として活躍、埼玉新派俳人の草分け的存在だったと言う。これを顕彰して、菩提寺である長光寺で句会が開かれている。長光寺境内には、「
朝顔や来客の皆花敵 奇北」 の句碑が有る。
今年は第12回を数え、私は3年前、第9回の奇北忌俳句大会に参加をした事が有る。今日も大勢の方々が集まり、盛大な句会に成った。私は2句投句したのだが・・・。
曇天の木下に飛紋奇北の忌
空蝉の魂の器の円からず 幻椏
披講が始まり、読み上げられたら名乗る。参加者69名、原則として1人5句を選び、優劣を競うのである。思えば前回参加の句会も1票も入らず、苦い思いをした事を思い出す。今回も我が句を御取頂く方は皆無、最後に、空蝉の・・句を御一人御取頂居て終了。前回は福島さんが1票で私が0、今回は私が1票で福島さんが0、思わず御互いに顔を見合わせ苦笑いをしたのである。
1度だけ、名乗れた御蔭で隣席の方が、「熊谷からですか。私、朝日新聞を取っていますので・・・、幻椏さんの句、拝見しております。」 と慰めの御言葉を掛けて下さった。恥ずかしながらも有難く、御挨拶をさせて頂いた。
銀遊句会を含め、句会は何とも難しいものである。