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昨日今日と、急激な冷え込みである。今野さんの「天童の家」には、初雪の風景が報告されていた。熊谷は朝から雨で、ズボン下もストーブも欲しい程である。何時もこの時期は、季節に追い越され、追いつけないでいるのだが、今年は殊更にその思いが強い。
昨日、オフィスまとばの的場社長にケーナ奏者の岩川光君を紹介する為、池袋の東京芸術劇場でお会いした。「役者から学者まで」 と言う我がネットワークの役者側のプロデューサーである。すでに出合って30年を超えた。この間、全く距離感が変わる事無く、親しく御付き合いを頂いている。「私の兄が光と言う名で、最近の仕事が不思議なほどに全て光に関わるものばかり。何かの縁だと思う。例えば、いま遣っているドキュメンタリー映画のタイトルが『海峡をつなぐ光』でしょう・・・。」 とその企画書を光君に披露していた。「この音楽を君が遣って見る。勿論、最終選考まで行くには厳しいと思うけれど・・」 との会話を側で聞いていた。在る種の閉塞状況に在る天才光君を、何とか状況打破の場をセットしなければ、と思っていたので的場さんを紹介した。人間の出会いには、偶然の顔をしながらも必ずある種の必然が在る。良い出会いに成りそうだ、と安堵しながらその企画書を私もちょっと見せて頂いた。詳しくは拝見しなかったが、法隆寺の玉虫の厨子を新たに制作するプロジェクトをドキュメントした作品と言う。私は、吃驚した。3時間程前、建築業災害防止協会の役員会で、高橋組の高橋社長が、「大変近しい工芸家が何千枚もの玉虫の羽を使って玉虫の厨子を作っている。それを拝見したけれど、大変なものだった。」 と言う話をして下さったのを聞いている。その制作プロセスを的場さんの関係する映画会社が追いかけていたと言うのだから、この偶然に驚いたのである。思えば大変でもあり、そうでも無いかも知れない。が、この偶然を必然と捉える感性が、実は極めて重要な事だと思うのである。出会う事は誰にでも出来る。その出会いをどう強化し、継続して行くかが大切な事なのだと思う。的場さんとの関係も、この30年の間にこんな偶然が何度もあり、それを御互いに愛で、出会いの必然と強化をして今に至っている。光君も、こんな偶然を大いに愛で、喜んでくれた。的場さんとの出会いを、真に有難いとも言ってくれた。きっと彼と私達の関係も、様々な強化を加えながら、永く繋がって行くに違いない。 彼は、40歳も年の差のある22歳の青年である。。私は、その事が嬉しと思っている。
by tgenna
| 2010-10-28 17:21
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Comments(5)
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by
こんの
at 2010-10-29 07:10
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時田さん
> 人間の出会いには、偶然の顔をしながらも必ずある種の必然が在る。 そ、そう思うこと、ありますですねぇ 出合いって、意味・無意味 どちらになるか(するか)選び・育てていくもの そんな気がしますです
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先日は素敵な出逢いの時間、語らいの時間をありがとうございました。顔の見えない情報だけが無機的に蔓延して、人間の核や人格までを規定してしまう現代において、とても有機的な人間関係が繋がっていく瞬間だったように思います。
また近々お会いできるのを楽しみにしております。
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tgenna at 2010-10-29 15:09
こんのさん、光君、コメント御礼申し上げます。
この時代、私は嬉しい人間関係を沢山に頂いていると、感謝しています。有難い事です。
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空見
at 2010-10-30 16:07
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こんにちは。
ケーナの音色が大好きです、がんばってください♪
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by
tgenna at 2010-10-31 11:30
空見さん、応援宜しく御願いたします。
「Dialogos sin Palabres . HikALuCaS」 というファーストCDも出ました。ライブに拘った、なかなかスリリングな音源に成っています。是非お聞き頂きたいと存じますが、「お問い合わせは岩川光のホームページ・http://music.geocities.yahoo.co.jp/gl/hikalucas から」 と言う事でした。
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