昨日、テラスの掃除をしていた折、実生の枇杷の木に、花が咲いている事に気が付いた。
1974年、私達は結婚をして、我が社の寮に住んだ。翌年娘が生まれても、寮生活が続いた。が、娘が小学校に入学を機に我が家に戻り、事務所に使っていた古い住宅を改修してそこに住んだ。すでに家族は5人となり、賑やかだった事を思い出す。妻が枇杷が好きで良く買い求め、子供達の誰かが庭に種をほき出したのだろう。芽が出、何時の間にか結構な大きさの木に成った。我々の住んでいた住宅は、今の住宅を新築する時に解体されて既に無い。実生の楠と枇杷の木だけが幸いにも残った。改めて昔を振り返ったのは、枇杷の芽だ出てから少なくとも20年以上30年近く立っているかも知れない、という確認である。毎年注意して見ていたが、この枇杷の木が花を持ったのは初めてである。この木にも枇杷の実が生るのだろうか。じっくりと時間を掛けたドラマである。
ちなみに、枇杷の花は冬の季語で、枇杷は夏の季語である。夏に、初生りの枇杷の報告が出来たら嬉しいのだが、どうなるだろう。