地域共助をキイー・ワードに、地域のエネルギー・セキュリティーを考えて来た。3・11、原発の事故から、求めれば必要なだけ良質なエネルギーが供給される事の尋常ならざる事を知らされ、その為に原子力と言う極めて超絶的な神の領域の力を借りてこの安寧が保たれていた事に気付かされた。地域を強靭化する為に今何が必要かを考え、行動をして来た。思えば、只の夢想家と揶揄されていたかも知れない程に、身に余るエネルギーのセキュリティーをテーマとして半年が過ぎた。ここ暫くは、エネルギーの需給バランスは崩れ、これが大きな問題になる事は自明である。にもかかわらず、リーダーシップを取ろうと言う責任者が現れない。じりじりとした焦燥の中で、見かねた木島熊谷商工会議所会頭が、呼びかけの労を取って下さり、「(仮)熊谷スマート・インダストリアルパーク研究会」の準備検討会の会合を昨日持つ事が出来た。熊谷工場団地に進出する大手企業数社の工場長、東電、東ガス、NTT、会議所役員、市、県関係者と20人を超える方々の御参集を頂いての初会合である。先ずは、この間の御苦労や対応、今後の対策等の情報交換を行い、地域共助の可能性を探った。司会進行役を私が担当させて頂いたが、力不足は否めず、初回の成果を充分に獲得出来たかは、心もとない。が、今後も情報交換を行いながら、地域としてのエネルギー・セキュリティーを模索して行く事で合意を頂いた。地域の問題として取り組む為に、本来のコーディネーター、リダ―シップを取るべき人の登場と、決断が待たれるばかりである。
そして今日は、埼玉県建設業協会主催の技術発表会が大宮で開催され、夜は、アルボックス・コアの勉強会で、コアメンバーでもある野沢市会議員の市政報告が行われた。極めてハードな状況の中、この先1ヶ月のスケジュールに余裕が無いので、技術発表会の前に東京銀座、伊東屋に出掛けて、2012年用のレッツの手帳、句帳の為の高橋書店の手帳、システム手帳用のバインデックスのダイアリーを買い求めて来た。時期を逸すると品切れに成ってしまう事があり、この3点を買い揃えないと新年を迎えられないと言う脅迫概念があったのである。
手に入れて、まずは安堵である。が、今日一日、驚くほどに人が居て、看過出来なかった。通りを歩っても、電車の中も、発表会のホールの中も、目にする一人一人が見えて仕方が無い。群衆は群衆とする事を常としているのに、今日は、全ての人が気に成って仕方なかった。違う顔をし、違うファッション、年齢も、抱えた情況も、美醜も様々である事が、不思議な感慨のままに意識させられた。だから酷く疲れて、人の流れにも、時の流れにも乗れず、泥の様に身心衰弱の一日になったのである。