孫歩さんのプロデュースによる、銀遊句会箱根吟行が1、2日 大平台「対岳荘」を会場に開催された。
対岳荘は、私学共済事業団の保養所で、中々素晴らしい施設である。孫歩さんが、私学共済事業団の理事と言う大変偉い方だったので、御手配を頂いた。
私は、仕事の打ち合わせが有り、随分遅れて句会に間に合うように箱根に急いだ。久し振りに熊谷は雨模様だったが、途中強い雨になり、新宿からロマンスカーに乗って箱根湯元に行く間には晴れ間が見え、そして大平台でバスから降りると、また雨が降り出した。
ロマンスカー雨のち晴れてまた夕立
夕食後、句会を開催する。桃さんが欠席のため、孫歩さんが書記を担当下さり、旅の添乗員から雑務全てをお引き受け下さった。対岳荘のスタッフの方々が緊張して御対応するほどの偉い方に、全てをお任せするのだから、銀遊句会は大変な会なのである。
閑雲を我が友として秋に居り 逮歩
蜩や薄暮の渓に沈みたり
晩夏光湯煙の谷静みをり 孫歩
万緑や登山電車の朱き色 季楽
酷書なり大文字歪む震災忌 典女
函谷関白雲立ちて夏は往く 翌檜
登り来て太平台に秋の湧く 丹水
雲走る老鶯谷に捨て置きて 幻椏
「閑雲を・・」 は、丹水さん主席、季楽さん孫歩さんが次席で御取りになり5点獲得、首席に輝いた。「蜩や・・・」 を翌檜さん主席、幻椏が次席、「晩夏光・・・」 は典女さんが主席、逮歩さんが次席に選ばれ共に4点獲得、我が 「雲走る・・・」 を孫歩さんが主席、翌檜さんが次席で4点、座主である孫歩さんが2句次席点を獲得なされていたがお譲り下さり、幸いにも次席が私に転がり込んだ。賞品は、箱根名物、寄木細工の高価なからくり箱である。辺を10回動かさないと蓋が開かないと言う、大変なからくりが仕込まれていて、説明書を見ても上手く行かない。
昨年の秩父に続いての銀遊句会の吟行、少々少ない参加者だったが、皆様、箱根の早秋を満喫した。孫歩さん、お世話に成りました。