楽富さんから御電話を頂いた。「お体、大丈夫ですか?」 極めてストレートな第一声にいささかたじろいだが、この処のグログ投稿の数の少なさに、御心配を頂いた様である。申し訳無くも有難い御心遣いに、只々感謝である。
2003年に出版の機会を頂いた第1句集「我貌」の跋文に、脚本家山根三奈さんはこう書いて下さっている。
「時田さんと会うと、決まって出る話題がある。それは、病気とまではいかない、痛みや痺れ、疼きといった、いわば “やまいだれ” 系の話である。年に三度の安眠の日は無く、寝覚めはいたって不愉快だというだけに、自身の肉体的構造や五臓六腑の内部事情に詳しく、痛みや痺れについて、建築家らしく、定規とコンパスで描いた設計図の様に解析する。ならば、根本的解決を図ってはと何度か進言したが・・・」 と既にある。あれから10年確実な時間の経過を実感しつつ、山根さんの仰る根本的解決を図らざるを得ない情況にある事は事実で、複数の有能なドクターに御世話になりながらも、どうにか多くの“やまいだれ”を引きずりながら今日を活きている。
楽富さんには、日常にかまけ、書く努力を怠っている事を詫びて、「では今日は、貴君の電話をテーマに書こう・・」 と約束をした。短文ながら、楽富さん御容赦を。