この連休の大方を私は、庭に居た。庭の掃除や、テラスの水洗いなのだが、だらだらと極めて怠惰な働き振りであった。少し動いてボーっと庭を眺め、又少し働いて休み、庭に居た時間の1割も有効な作業をしていない。
実生の「神樹」が、結構な大木に成っている。成長が早いので、高さは15メートル程にも成っているが、樹齢は10数年である。枝分かれが少なく、漆に似た羽状複葉の葉が、枝の先に集まって付くので、別名「ニワウルシ」とも呼ばれていると言う。名前の判らない木が猛烈な勢いで成長している時、庭師に木の名と、山蛾の食葉で中国から持ち込まれた樹と教えられた。「シンジュ」と言う響きが快く、すんなりと記憶に刻まれたのだが、家族からは嫌われた。羽状複葉がそのまま落葉し、始末が悪い、成長が早いのでお隣にも迷惑を掛けると言う事で、一本は切り倒されている。現在、枝の先端に沢山の実が付いているのだが、一枝風に煽られて落ちて来たのか、初めて身近に見る事が出来た。今日の写真がそれで、狭長楕円形の中央に種子がある翼果が沢山に生っている。庭の掃除をしていると、翼果宜しく結構拡散して落ちている。豆の鞘の様にも見えるが、むけない。
様々色々な事があったこの連休だったが、殊の外この写真をアップしたかったのである。