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11日、銀遊句会が開催された。バックに入った俳句総合雑誌は、相変わらず新年号で、4か月も遅れているのが、我が俳句的情況である。只、銀遊句会の皆様にお会いできる事だけを楽しみに、東京銀座に向かった。
座主は、典女さん。兼題は、「天」 である。 天を衝く白蓮の蕾怯(ひる)みなし 猫も吾(あ)も無言春真昼 のどか 曇天の薔薇総身の棘青し 草子 何事ぞ天に大事あり花吹雪 黙去子 天の風廻す明るさ風車 智之 天の青地はどこまでも芝桜 孫歩 揺蕩(たゆとう)は水面か天か花筏 典女 宇(はる)かなる時を語りゐる神代桜 季楽 天の国善人集いて花見かな 翌檜 入相や天包む花地蓋うう人 逮捕 花明り天空暈(ほぐ)し九段坂 丹水 白蓮の羽衣の香と疑はず 幻椏 今回、書記で参加頂いている芳賀のどかさんが快挙である。「天を衝く・・」に季楽、黙去子、典女さん、「猫も吾も・・」を孫歩、逮歩さんが主席で御取りである。銀遊句会に、これほどの主席集中が有っただろうか。9点、6点と、お一人で主席、次席を独占。書記さんとしての清記された文字も美しく、俳句も素敵な感性である。のどかさん、その御力恐ろしや!!である。 「天を衝く・・」の白蓮を、季楽さんは白い蓮の蕾として理解されていた。ならば了解、良い句である。白木蓮だと、いささか思うイメージと違うので、「曇天の薔薇・・」 を私は主席に選ばせて頂いた。この多重な屈折感が良いと思ったのである。黙去子さんの句には、草子さん主席、逮歩さんが次席で御取りになり、智之君、孫歩さん、季楽さんの句には、のどかさん、翌檜さん、丹水さんが それぞれ主席で御取りになっている。のどかさんを除くと、多くの方に選が散った。我が句は、今回も惨敗。白蓮を詠んだ句を、のどかさんが次席にお選び頂いた事で、全滅をかろうじて逃れたのである。
by tgenna
| 2014-04-13 10:45
| 俳句
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Comments(4)
銀遊句会おつかれさまでした。
楽しい句会となったようで、よかったですね。 僕の句も、ご共感していただけて嬉しいです。
0
天を衝く白蓮の蕾怯(ひる)みなし のどか
白蓮の捉え方によって、広がりが違ってくると思いますが、蓮も木蓮も 蕾の上を向くとんがり帽子の雰囲気から、ピンポイントの大空、または 引いて見た大空があり、衝くで兼題とがっちりと一致し、決まったと思います。 何事ぞ天に大事あり花吹雪 黙去子 兼題に対し、真っ直ぐなところが銀遊句会らしい句。よみ終えて、だんだんと 花吹雪が激しくなってきて、黙去子様の驚きとともに、その目線と空と桜の 位置関係が見えてきて、よいと思いました。快晴に、強い春風が吹いてきます。 揺蕩(たゆとう)は水面か天か花筏 典女 花筏をしばらく見ていると、花筏の揺らぎが見えてきた。水面が揺れているため だろうが、さらによく見ると、水面に空が映り、空まで揺れているのが分かった。 この、じっと見つめることで見えてくる細かい気づきと、心の推移と花筏が、ぴったり 一致したと思います。僕は花筏で、こんな句を作っていました。 桜散る水面虚実の定めかな 宗本智之
次回の銀遊句会は、いつでしょうか。兼題など、決まりましたら
また教えてください。
Commented
by
tgenna at 2014-04-14 16:18
munixyu君、コメント御礼申し上げます。
貴君の評価で、のどかさんは圧倒的な主席、次席の賞品は4点を獲得した草子さんと黙去子さんだったのですが、座主の裁定で草子さんに贈られました。貴君のポイントが加われば5点で、黙去子さんでしたね。黙去子さん、貴君に御取り頂き、大いに喜ばれると思いますよ。 ありがとうございました。
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