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5月20日、東日本大震災オール熊谷自立支援ネットワーク・最終年度の総会が開催された。
書き置かなければならないと思いながら、ルーズに今日まで日が経ってしまった。5月・6月と総会シーズンで、世話し無い日々が続いている。 オール熊谷自立支援ネットワーク は、震災直後から構想し、システムを作り、活動を始めた。当時のダイアリーを見直して見ると、15日に副市長を訪問、地域での救援活動の構想を話し、16日初の計画停電実施中に、三菱総研で都市プランニングに携わって来たプランナーの桜沢君と会い、17日には梅林堂栗原社長、松浦市議が来訪、地域で何が出来るかを議論した。それをベースにコンセプトをA1のシート1枚に纏め、18日には栗原、桜沢、松浦市議、その外御声掛けをした市議、県議の有志の方々と富岡市長を訪問、基本構想のプレゼンテーションを行い、サポート・プロジェクトの大方の方向を確認、了承を頂いた。その後、当時市の総合政策部・浜島部長を筆頭に、精鋭が結集、構想したマスタープランを瞬く間に具体的なシステムに落とし込んで下さった。この間、自治会、商工会議所、法人会、医師会、農協、建設業協会、商店連合会、金融団、その他主だった各種団体に栗原社長と回り、御理解を賜り協力の約束を頂いた。そして、5月10日には設立総会、市長を会長としたオール熊谷の陣形で3年を目途にしてこの運動がスタートした。 現在、熊谷への避難者は45世帯102名、義援金は市民の御理解を頂き、49.925.882円と言う大変な金額が集まっている。熊谷市民の浄財を集め、熊谷市内で目に見えるところで使い、地域にその資金をもう一度還元する、と言う明快なコンセプトに共感を頂いたのである。加えて生活支援、就労支援、教育支援、住宅支援を4本柱に運動を行って来たが、我々がこの自立支援ネットワークを立ち上げた以降に住宅の無料化、期間の延長、みなし住宅等支援の拡大充実が為される中で、この住宅支援の支出予想が大幅に軽減され、3年経過の時点で、1938万円余の残高を持っている。これをファンドとして、この先起こるであろう災害に対応出来る様規約の変更を議論し、可決された。名称は、オール熊谷被災者支援ネットワークとなり、この先起こる災害に対して速やかに対応出来るファンドとして残す事になったのである。 当日、支援を受けて来た震災被害者の方4名が総会に御出席下さり、感謝の言葉と、基本的には何も進展の無い現況に対する複雑な思いを率直に語って下さった。その言葉の重さを実感しながら、この3年間の活動を振り返ると共に、熊谷と言う地域の情を私は思っていた。 栗原氏は事務局長として、多大な時間を割いて被災者に向き合い、私は運営委員会の委員長としてフェアネスの徹底に努めて来た。この街で、まさにオール熊谷の体制で、極めて特異な支援活動が出来た事を、今は何よりも誇らしく思っている。有り難い経験をさせて頂いたのである。
by tgenna
| 2014-05-23 22:19
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Comments(4)
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by
こんの
at 2014-05-24 09:53
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時田さん
>今は何よりも誇らしく思っている 得難い大きな勲章!ですねぇ 被災者のみなさんも感謝でしょう ありがたいことです
0
熊谷は行動力のある、とてもいい市ですよね。
凄いと思います。日本中が熊谷なら、もっとはやく復興するように思います。
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tgenna at 2014-05-25 10:59
こんのさん、ありがとうございます。
涙ながらの御礼の言葉を聞くと、本当に良かったと思います。が、基本的な心情は、何の前進もしていない、と言う現実に3年と言う時間の経過と復興の今を思い知らされます。
Commented
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tgenna at 2014-05-25 11:12
munixyuくん、ありがとうございます。
これまで多くの機会に、各地域、団体にコンセプト、システムの提供を申し込んで来たのですが「オール○○自立支援ネットワーク」は、出来ませんでした。問題も多々ある街ですが、今回の街を挙げての運動は誇れると思います。すぐに現地に飛んでボランティア活動を始めた娘や息子の様に動けない私達が、熊谷に居ながら活動が出来ないかと言う苦肉の策でした。思いが有れば、それなりのアイデアは生まれるものですね。
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