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今日は、朝から二人の叔父の新盆施餓鬼に参加して来た。過日、一周忌を済ませ、そして新盆会である。一年前は、二人の叔父が、間を置かずに逝って、情況に追いつかなかった事を思い出す。1年は、何ともあっという間の時間であった。
その後、小振りになった雨の中、我が家の送り盆を済ませて来た。 昨日、黒田杏子さんから電話を頂いた。終戦記念日の特集として、金子兜太先生と作家のいとうせいこう氏の素晴らしい対談が東京新聞に2面見開きで、大きく掲載されていると言う。勿論、我が家は東京新聞を購読していない。折角の黒田先生の御配慮なので、何軒かコンビニを回って、新聞を手に入れた。 対談は、さいたま市三橋公民館の月報に掲載拒否された「梅雨空『九条守れ』の女性デモ」を問い、それに答える事から始まっている。自粛と言う下からの制御システム、自ら監視社会を造ってしまう戦前と変わらぬ今日的状況の怖さ、論理的知性を否定する風潮、69年目の8月15日の意義が語られ、改めて戦後俳句を詠もうと言う呼び掛けで、終っている。エゴイスティックな私の理解であるから、この対談を御読みに成った方の印象はだいぶ違うと思うが、満州事変から始まる15年戦争の経験者として、その体験を確りと語り継ぎたいと金子先生は言う。 実のところ、集団的自衛権と言う状況の移行が良く見えない。国防、あるいは安全保障が自陣サイドのシステムとして行われている今日的現実の中で、一概には否定出来ないし、かと言って肯定も出来ない。積極的平和主義と言う言葉にも、いささかの如何わしさを感じてしまう。69年目の今日、御二人の言う「粗雑さ」が全てに見てとれる。戦後を続けて行く決意、と言う纏めの言葉に首肯しながらも、今こそ明確な自分の立ち位置を獲得しなければならないと、改めて思った。そのために、正しい情報収集と、自分の言葉で議論をしなければならないと、強く思うのである。 金子先生に御電話をしたら、東京新聞は購読していないと言う。近々新聞社から届くだろうと言っていたが、黒田さんの御配慮の本意を思い、新聞を届けさせて頂いた。御元気で、矍鑠とした先生に手渡す事が出来た。
by tgenna
| 2014-08-16 19:45
| 地域・社会
|
Comments(5)
Commented
by
こんの
at 2014-08-17 07:25
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東京新聞のその記事、ネットで見る(読む)ことは叶わないのでしょうかねぇ
そう切実に思いました 「検索」で確かめてみますが...... 山形新聞では、黒田杏子さんと金子兜太さんの「対談本」が紹介されてました。読んでみたいなぁと思っています
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戦争。最近怖いと思うのは、戦争を知らない僕たちに、戦争体験の方々
の切実な思いが伝わってこない感覚があることです。もっと、かいつまんで 平和ボケの僕らに分かりやすく、下りてきてほしいような気がします。 集団的自衛権。内容の、たられば論ではなくて、これを使用することのない ようにするには、どうすればいいのか、ということを考えてほしいように思います。 平和を守れば集団的自衛権論争など、する必要がなくなるように思うのですが。 追記 繊細な内容なので、言いたいことが縺れているかもしれませんので、 いい方に問題のあるところがあればすぐに削除しますので、 いつでも言ってください。
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tgenna at 2014-08-18 10:19
こんのさん、返信遅くなりました事、お詫び申し上げます。
昨日、対談のコピーを郵送させて頂きました。御目通し下さいませ。 黒田杏子さんと金子兜太さんの「対談本」、「兜太語る」は、良い本ですよ。御一読をお勧めいたします。
Commented
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tgenna at 2014-08-18 10:23
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by
こんの
at 2014-08-19 06:39
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