熊谷鳶組合の皆様による梯子乗りが、6日午後、今年も我が社の前庭で行われた。
天気予報によると、我がエリアは午後から雨と言う事で、心配をしていた。高所作業で鍛えた優秀な鳶職の若手とは言え、雨の中では中止せざるを得ない。幸い、降り出す寸前と言う状況の中、梯子乗りが始まった。折角の伝統行事を間近に見られるのだから、多くの方に見てもらいたいと言うのは人情である。多くの方々に御声掛けをし、例年に無く沢山のギャラリーが集まって下さった。
何度見ても、高所恐怖症の私は、背筋が寒くなる。子供達も、空を見上げ、その妙技を熱心に見ていた。
熊谷鳶組合には、伝統を確り継承する次世代の若者が育っている。長老の組頭から若鳶まで、上手に組織を組み上げていて、この出初めの梯子乗りは、若者達の晴れ舞台である。此処に、建築職人の在り得べき継承のシステムとスピリットが在る、と私は思っている。
伝統を守り、自らが支えていると言う矜持が、若鳶の諸君から強く感じられるのである。彼らは、美しくカッコ良い。