3月13日は、弟芳明の命日である。交通事故による急逝で、家族の者は誰一人その情況に追い付けなかった。あれから39年である。
梅はほぼ満開に、緋寒桜も蕾が膨らみ緋色を強めている。
三月の日々を思ふも許されじ
春に向かう三月は、悪い月ではない。今日も久し振りに温かく、空も雲一つ無く青い。が、10日、11日、そして13日を、思うと悲しい。
三月の日々の記憶の無用なり 幻椏
出来れば思いたくも無い。何もかも忘れ去って、穏やかな三月の日々に身を委ねたい、とさえ思う。当然に、出来る訳も無いのだが・・・。
今日、我が家に在る4本の熊谷桜の一つ、鉢植えのそれに一輪の初花が咲いた。ありがたくも、弟への、そして多くの犠牲者への供花 と思うのである。