今衆院選も終盤に入り、選挙戦も大分ヒートアップして来た。昨日も2党の党首が来熊し、演説会場になった熊谷北口駅前は大変な賑いになっていた。
突然の解散、政党の集合離散、そして新党誕生と何とも目まぐるしい政治状況の中で、私はどの立ち位置居るのか、何処に居たいのかを改めて考えなければならないと思っていた。
イギリス、アメリカ、ヨーロッパ諸国の情勢を見ていると、民主主義の疲弊と幻滅が広がっている様に思えてならない。研究者の言によると、すでに選挙による議会制民主主義は十分に機能していないと言う。
「オルタナティヴ・ファクト」や「ポスト・テゥルース」と言う流行語が喧伝されてしまう情報化社会の中で、個の位相は揺らぎ、同時に一人一人のアイデンティティーが際立って多様化している事も事実である。選挙は「集団を代表化する」「統治者や制度に正当性を与える」そして「議員自身をチェックする」と言うの3つの機能を持つそうである。そして同時に「政権の枠組み」「首相」「政策」の3つが選択される。
終盤の選挙情勢によると現与党の有利が伝えられているが、大勝利、絶対多数を選挙結果で得たとしても、微妙な違和感を感じてしまうのだろうと思っている。感受性の強い意識化された個人の無党派、諦観による投票棄権と言う政治離れも理解出来なくはない。私自身を含め、大きく括れないわがままな少数者になっていると言う事の様である。
そんな事を思いながらも私は、私自身を規定するならば「保守リベラル」だと思う。当然に「保守」に対しても「リベラル」と言う事に対しても議論の必要がある。選挙結果を吟味しながら、改めて語り合いたいものである。