3月1日通夜式、2日葬儀告別式が執り行われ、金子兜太先生を送った。北日本は爆弾低気圧により凄まじく荒れた天候と聞くが、熊谷は両日共に春の穏やかな日になった。
三月の白梅三分通夜式へ
告別式には、多くの方々が参列されていた。御配慮を賜り私は式場に席を頂き、先生の近くで先生を送る事が出来た。富岡清熊谷市長、現代俳句協会・宮坂静生会長、海程会・安西篤会長が弔辞を述べられ、それぞれの御立場からの送る言葉は心に沁みた。宮坂氏は、金子先生を一言で言えば「混沌の明晰」と仰っていたが、切実な哀悼の呼びかけを聞きながら私も涙した。
今日まで多くの追悼文を拝読したが、長谷川櫂は98年の生涯を「昭和の兜太」と「平成の兜太」と二つに分けて明快な論評をしていた。何時に無く私は、今回一番「整序な明晰」を感じた長谷川解櫂氏も、朝日俳壇選者として参列をされていた。
たちまちに白梅は五分師は永久に 幻椏
心からの御冥福を御祈り申し上げます、合掌。