10月の銀遊句会は、座主・季楽さん、兼題は「旅」である。
わが旅の果て思いつつトロロ擂る
彼岸花黄泉への旅の航路標 季楽
出奔とふ旅もありけり鰯雲 草子
木犀香此処にも有りて都度の旅 幻椏
老どちのすする岩牡蠣古希の旅 孫歩
巣を託し南への旅燕去る 翌檜
旅先の何を煮詰めて林檎ジャム のどか
異国にも鰯雲ありと写メ送る 典女
無月の旅面白心で前のめり 逮歩
初紅葉旅は道連れ老い盛り 丹水
秋蝶の旅路に迷う己かな 智之
「
わが旅の果て・・」は逮歩・のどかさんが主席、幻椏・丹水さんが次席で御取りに成り8点獲得。「
出奔とふ旅・・」翌檜さん私が主席で頂き6点、我が句「
木犀香・・」は草子さん主席、典女・逮歩さんに次席で御取り頂き5点。今回、8点獲得と圧倒的な得点を勝ち取りながらも座主と言う事で、主席・次席の賞品は草子さん、私へと繰り下げて頂いた。申し訳無くも有り難く、久し振りの賞品は嬉しいものである。
この日10月5日は、遊水さんの御命日であった。美しく明るい笑顔と御声は、色褪せる事無く鮮明な記憶の中に在りながらも、すでに10年が経過したと言う。「
彼岸花黄泉への旅の航路標」季楽さんの御句は奥様遊水さんを思う、偽ざる思いと言う。改めて、御冥福を祈るばかりである。