今年最後の日、大晦日。
このところ毎年一年と言う時間のあっけなさを実感しながら、同時に永遠の時の流れに一年と言う節を持つ幸運を思っている。昔は「地球の自転と公転を持つ豊饒」などとオ-バーな言い回しでこの節の有難さを語っていた事もあったが、怠惰な私も仕事納め後のこの2日は、大切である。昨日は朝一番に、正月飾りを買いに街へ出て2つ購入、早速会社と自宅の玄関に取り付けた。それから、母 父を送った後そのままの洗面脱衣室の収納を整理した。買い溜められた歯ブラシやシャンプー、石鹸。膨大なタオルや靴下・ストッキング、使い古るされたシェーバーやドライヤー。スイミングスクールに通っていた母の水着やゴーグル、キャップまで出てきた。思えばまだ手の付けていない父母の場所がある。夜中の3時までかかってダイニングのワックス掛けもした。今日は庭やテラスの掃除、まだ2つ3つのことが残って居る。この節目が無かったら此処までは出来ないし頑張れない。「年用意」の有難いところである。
積もるもの崩し出し終へ年用意 幻椏
夕方、テラスの掃除をいていたら、隣のシルクハウス社長 加藤君から「良いお年を」と声を掛けられた。しみじみと美しい言葉だなあー、優しい日本の心だなあー、と思った。後3時間余で今年も終わる。来る年を良い年にしたいと願うばかりである。