21日土曜の夜 台湾旅行から帰国、昨日は熊谷市会議員選挙の投票、白江氏との打合せ、そして開票速報と慌しく、ブログに向かうのは久し振りである。投稿3日の欠席は始めてであるから、今朝はやけに重い。ブログを書くとは、勢いとある種の癖の様である。
ロータリー親睦家族会の台湾旅行は、急遽娘を連れての旅となり、どうなるかといささかの不安を抱えての参加であったが、会員各位の御配慮と心遣いの御蔭で良い旅をさせて頂いた。娘 真緒も彼女のままで居ることが出来たようで、楽しい旅であったと言う。台湾は食の島と言う程に、2度のランチ、ディナーは格別美味しく、加えて初日バスのサンドウィッチ、機内食、2度のホテルの朝食、帰りの機内食、バスの弁当と、1日2食を常にしていた私には、フードファイター並の極めてヘビーな3日間であった。が、旅の開放感から、紹興酒と美味な中華料理を飲み食べ続け、帰国後恐る恐る乗った体重計は、3キロ近くオーバーしていた。これが料理のディテールを語る能力の無い私の雄弁な現実である。(幸い今朝の体重は通常の1キロオーバーになっていたが)
リニューアルされた故宮博物館の宝物、九フン(人偏に分と書く地名だが、この漢字が見当たらない)のノスタルジックな町並も中々良かったが、台北の普通の風景を作るアパート、マンションのデザインと、並木の緑に強い印象を受けた。台北アールデコと呼びたくなるようなこれらのアノニマスな建築群は、日本のマンションの徹底したローコストオペレーションの薄っぺらな印象から対極にある存在感の強い街並を作っている。ファサードの中華的カオスを孕らむディテールの積み上げに因る独特な匂いは、経済の論理で作られる日本のマンションとは全く異次元の空気を醸していた。また、亜熱帯の気候が作る並木の樹々は、ガジュマル、ユーカリに似た樹、百合の樹に似た艶やかな葉を持つ樹等が美しい並木を造り、ビルの外壁に触るほどに繁茂している。きっと我が町では、街路の並木の枝が外壁に触れただけで枝下ろしをしろと強烈な抗議が出るであろう事は想像に難く無い。この街の風景を作る市民の寛容さと美意識がたまらなく羨ましく、美しかった。
想像を超えて台北の街が美しく、上海の異常な違和感が無いのが、嬉しかった。
選挙は、荒川塾の同士、田島 松浦両候補は、めでたく上位当選、行田市長選告示日立候補の親友中川候補は、及ばず落選。選挙の非常さと、選挙民の意識の変化を微妙に感じる結果であった。