熊谷市は、「さくらの街くまがや」 というキャッチフレーズを持つ程に桜の街だ。
その中でも熊谷桜堤は、「日本さくら100選」にも選ばれている名勝である。約430年ほど前、鉢形城主 北條氏那(うじくに)によって荒川氾濫に備え築いたのが始まりと言う。中山道の宿場町である「熊谷の桜」として、その名は江戸にまで聞こえたと言う。明治に入り1度枯れてしまったが1886年(明示19年)より植樹を開始し復活、1910年(明示43年)には906本までに達した。1923年(大正12年)に、内務省から史跡名勝記念物の指定を受け、上野から花見の臨時列車が出たと言う。1925年(大正14年)の熊谷の大火で多くが焼失、衰えて行ったが、1952年(昭和27年)荒川改修に伴い新堤が築かれ、市制施行20周年記念事業として約500本の染井吉野が植樹された。今日、約2キロメートルにわたる大樹の桜並木が見られ、桜花のトンネルは圧巻である。是非一度足をお運び頂きたい。その桜堤の桜も咲き揃い、4月の第1週が見頃と思われる。
つい、勢いで熊谷桜堤の事を書いてしまったが、我が家の「熊谷」も8分咲きで、緋寒桜の下、ピンクの八重桜が美しい。JRの駅名は「くまがや」であるが、古くは「くまがい」と呼ばれていた。歌舞伎十八番熊谷陣屋も「くまがいじんや」である。この小ぶりな八重桜も「くまがい」で、貴重な品種であり、私の大好きな桜でもある。是非ご披露したくて、今日、我がブログにこの桜をアップした次第である。
こうして、熊谷全市が桜のシーズンに突入して行く。