2日間にわたる、ISO14001 環境マネージメントシステム維持審査が無事終了した。
我が社のISOの取り組みは早く、創業75周年の記念事業として取り組みを開始し、1999年2月にISO9002の取得、引き続きISO14001を2000年11月に認証を頂いている。ISOとは国際標準規格を言い、9002は製造据え付け及び付帯サービスに関する品質保証システム、14001は環境管理システムを指す。国際化の機運の中でISOが注目され、その影響は我が建設業界にまで及んだ。本来輪出関連製造業者にとってISO取得は必須条件であるが、建設業者にとっては特別なアドバンテージは基本的に無かった。が、ISO取得がその後建設業の経営審査に加点される事から、業界で認証取得がブームとなった。取得の為の専門のコンサルタントが登場し、大変なコストと時間が掛かるものと言われていた。私は、オーダーをしっかりと読み解き、取得の為に新たなシステムの構築は基本的にしない、我が社の歴史の中で造り上げてきた独自のシステムを評価再編成するに止め対応させたので、社員にとって取得後の煩わしさや拘束感はほとんど無かったと思っている。大正12年1月18日の創業、以来歴史の中で独自に獲得してきた我が社の技術と管理システムが世界基準に対してどれ程の位相にあるかを改めてチェック出来たし、コンサルタントを一切使わずに独力での挑戦とした為、短時間でコストも掛からず、その上社員の自信にも繋がった。
更なるクオリィティーの向上を目指す我が社にとって、維持審査、更新審査は、絶好の学習の場であり、専門家から直接教育指導を頂くチャンスであると位置付けている。維持審査はまず、審査員の私へのインタビューから行われる。大いなる学習の場と言いながらも、実の所緊張である。私は、我が社の概況と共に、我社のモットーである 「地域に暮らし、地球に生きる」 地域と地球を生活を通して等しく認識する、と言う我が理念をお話すると、思いもよらぬ好評価を頂いた。これをスタートに、各部の精査が2日間にわたり行われ、結果小さな改善点を1件指摘頂いただけで終了した。正直ほっとしながらも、システム運用の更なる質の向上を目指し、高品位で付加価値の高い建築建設工事を、この厳しい時代だからこそ心掛けたい、と改めて強く思っている。