次期アルディージャ監督の発表が、昨日あった。
J1残留決定後間も無く、樋口監督の解任が報道されたのには吃驚した。大宮の特徴でもあるディフェンシヴなサッカーからアグレッシヴなサッカーへの転換は、最終節まで残留を決定出来なかったものの一応の評価は出来る、と思っていたので、その唐突な事態に胸騒ぎがした。今年は、勝ち点・得点共に50、10位以内の成績が目標で、結果を残せなかったのも事実である。が、私は、2年目の樋口監督に期待していた。この1年、スタンドの最前列から、それも監督の近くで彼の熱いリーダーシップを見続けて来た私は、好ましく思いながらも、もう1年が必要だと思っていた。渡辺社長に直接聞くと、「今のままでは2011年の優勝の誓いが実現出来ない。その為の大幅なオぺレーション・・・」 と言う。優しくひょうきんな後輩に、トップの非情さを見て、自分の甘さを知らしめられ恥ずかしくも在るのだが、2年で3人の監督、9人のベテランの戦力外通告に穏やか成らざるものを感じてしまう。アルキチとして、上位を狙えるチームに成長してもらう事は嬉しいのだが、性急な改革で大宮特有のあの優しさや駄目さが消えてしまっては、大宮の魅力も無くなってしまう。スター選手は不在でも、無名選手を育成しながら、毎年降格争いの中から必ず勝ち残る大宮を愛しているサポーターが、結構多いのではないか。まさに、監督・選手を一変して強化する以上に、地域に密着して確実な連続性を固持していく大宮らしさに価値が在ると思う。この大宮のコンセプトを放念して欲しく無いのである。
新監督は、韓国1部リーグからチャン・ウェリョン氏を迎えると言う。日本チームの監督経験も有ると言うが、私の様な俄サッカーフアンには何も分からない。これからのストーブリーグと、開幕までの成り行きを、ドキドキとして待つ事に成ってしまった。